ステンドグラスって、ガラスでできてるらしいというくらいで、何がどうなってできているのかさっぱりわからないという方が多いのです。
そんなわけで、簡単に作り方説明を。

ガラスを型紙に合わせて切ります。
ガラスカッターで傷をつけ、プライヤーやガリと呼ばれるペンチ状のもので割りとっていきます。
油断してると失敗しやすい作業です。
ここぞという模様が入ったガラスを切り出すときに失敗すると、その精神的ダメージはかなり大きいです。
いいガラスだったりすると、金銭的ダメージも相当大きいです。

ガラスのピースの縁に、カッパーテープという糊がついた銅箔を巻いていきます。
地味で面倒な作業ですが、これを貼らないと組めません。
ピースの量が増えてくると、寝ている間に小人さんが巻いておいてくれないかと切実に願ったりします。
教会の窓などにあるパネルはこれを巻かずに、横から見て「工」の形をした鉛線にはめこんで組みます。
それだと重いし小回りがきかないので、ランプや小物には使いません。

ハンダづけ中は写真撮れませんでした…_| ̄|●|||
先程のテープを巻いた部分にフラックスという融剤をつけながら、きれいにハンダづけします。
これの仕上がりで見た目の良し悪しが大分変わってしまう、油断のならない作業です。
ハンダは錫や鉛が入っていますので、絶対に口にしないで下さい。
昔はヒューズが切れるとこれで新しくつないだものですが、若い人にはわからないかもしれません…。
ハンダ付けが終わったら洗って汚れを落とし、パティーナという薬品で色を変えます。
通常はブラックですが、他に銅色のアンティーク、緑青のようなブロンズがあります。
(シルバー仕上げは、この作業をやらずにワックスをつけて終わりです。)
パティーナはちょっと毒性があるので、素手で作業はしない方がいいです。(やってますが…)
写真では、アンティークパティーナを使っています。

パティーナを浸透させたら、ワックスを塗って数日染み込ませて軽く磨けば完成です。
これでハンダ部分の保護にもなります。
ステンドグラスのお手入れには、実は天然毛100%のフライパン磨きが最適です。
これで定期的に磨いてあげると、きれいな艶が長持ちします。
ガラスだからといって、絶対に、絶対にグラスターとかでは磨かないでください。
染色した部分が大変なことになります。
それと上でも書いたように、パティーナはちょいと危険な薬品のため、完成後も肌に直接触れるペンダントのような使用方法はおすすめしません。
人によっては肌が負けちゃいます。
だからそういうアクセサリーには、パティーナを使ってないシルバー仕上げで。
以上、非常に簡単ながら作り方でした。

ある人の誕生日プレゼントに作成。
和の牡丹と胡蝶の組み合わせ。
でも赤い牡丹と黄と赤の蝶だとステンドとしては何なので、色合いは変えて。
相手が男なんで、蝶は地味めに。
足と触覚は、銅線を上からつけてます。

……と思ったら、蝶が地味になりすぎた。
青と緑が入り混じったリップルのきれいなガラスなんだけど…光を通さないと、超地味。
牡丹はバラと紙一重になるので、リップルと模様の濃淡を活かす方向で。
プレゼントしておいて、つっこみどころ満載。
色合いもさることながら、牡丹のびらびら感を出すために、花弁の縁だけでも波カッパーを使えばよかったか。
デザイン的には比較的気に入ってはいるんですけど。

ハロウィン用に作った猫の、別バージョン。
プレゼント箱を抱えてます。
この写真だとよくわかりませんが、箱は赤です。
そして前回と同じく、目はダルを使ってます。
今回は背景をつけて、縁に波型のカッパーテープを使って飾り半田にしました。

これに関しては反省点だらけ…
リップル(ガラスの凹凸)が大きいガラスを使ったわりにカッパーテープを適当に巻いたため、テープの割れが起こり、さらにそれを放置。
ガラスが薄いのが多いのに、太目のテープを使ってしまって輪郭がぶっとくなってしまったこと。
そして自分で最高に後悔しているのが、リボン。
スペクトラムのガラスの柄がちゃんとリボンの流れに沿うように切って使えばよかった…
付け替えることもできるんですが、めんどくさいのでそのままに。
もはや自分の中で黒歴史と化している…
ちなみにこの猫をベースに、餅を抱えればお正月用、チョコを抱えればバレンタイン用など、各季節に対応可能。

友達に誕生日プレゼントに作ったついでに、同系別色のものを。
中心はナギットを使用。
それぞれ、友人たちのもとへ嫁いでいきました。
……チャームでいつも思うことだが、肌に優しいシルバー仕上げにしておけばよかった…
これから気をつけます。